年賀欠礼・喪中はがきとは?書き方と送り方のマナー

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2024/11/22
年賀欠礼・喪中はがきとは?書き方と送り方のマナー

身近な人を亡くし、喪中の年末年始を過ごすことになった30代以上の方へ。年賀状のやり取りをしている相手に対し、喪中のため年賀状を送れないことを伝える「年賀欠礼(喪中はがき)」の送り方に悩んでいませんか?この記事では、年賀欠礼の基本知識から具体的な書き方、送付方法までを丁寧に解説します。マナーに沿った適切な対応方法を知ることで、故人を偲びつつ、周囲への配慮も忘れずに喪中の時期を乗り越えるためのヒントが得られるでしょう。

年賀欠礼(喪中はがき)の基本情報

年賀欠礼状、または喪中はがきは、身内に不幸があり喪中である場合に、年賀状を辞退する目的で送るはがきのことです。

喪中とは、身内の死を悼み、一定期間は慶事を控えることを意味します。この期間を服喪中と呼び、故人との関係性によって期間が異なります。

年賀欠礼の目的と対象

年賀欠礼状の主な目的は、喪中であることを伝え、年賀状の送付を辞退することです。これにより、喪中の家族への配慮を示すことができます。

年賀欠礼状を送る対象は、通常、年賀状のやり取りをしている相手です。ただし、二親等以内の近親者が亡くなった場合に限ります。

服喪中の意味と慶事を控える理由

服喪中とは、身内の死を悼み、故人を偲ぶ期間のことを指します。この期間中は、結婚式や新築祝いなどの慶事を控えるのが一般的です。

慶事を控える理由は、日本では死が穢れたものとして扱われていたためです。

喪中の期間と年賀欠礼の関係

喪中の期間は、故人との関係性によって異なります。一般的には、以下のような目安があります。

故人との関係喪中の期間
配偶者、父母1年間
祖父母、兄弟姉妹6ヶ月間
その他の親族3ヶ月間

喪中の期間中は、年賀状の送付を控えるのが一般的です。そのため、喪中の期間が年末年始にかかる場合は、年賀欠礼状を送ることになります。

ただし、喪中の期間が12月以降に終了する場合は、年賀状を送っても問題ありません。故人を偲びつつ、新年の挨拶を交わすことができるためです。

年賀欠礼(喪中はがき)の送付方法

ここでは、年賀欠礼状の送付方法について、適切な時期、使用するはがきと切手の選び方、宛名の書き方と注意点を詳しく説明します。

年賀欠礼を送付する適切な時期

年賀欠礼状は、12月初旬までに送付するのが適切な時期とされています。この時期に送ることで、相手が年賀状の準備をする前に、喪中であることを伝えることができます。

ただし、突然の不幸で間に合わない場合は、遅れて送っても構いません。その際は、「故人が〇月〇日に亡くなりました」という一文を添えることで、遅れた理由を伝えることができます。

年末に不幸があった場合は、年賀欠礼状ではなく、寒中見舞いを1月8日から2月4日の間に送ることが一般的です。この場合は、「年末に故人が亡くなりました」という一文を添えて、状況を説明します。

使用するはがきと切手の選び方

年賀欠礼状には、通常のはがきを使用します。市販のはがきの中には、胡蝶蘭などの弔事用のデザインが施されたものもありますが、必ずしもそれを使用する必要はありません。

切手は、弔事用の普通切手を使用するのが一般的です。ただし、弔事用の切手が手元にない場合は、普通の切手を使っても問題ありません。

はがきと切手の選び方は、相手に不快感を与えないよう、なるべく華美なデザインは避けるのがマナーです。

宛名の書き方と注意点

年賀欠礼状の宛名は、年賀状と同様に、「様」付けで書きます。ただし、会社宛の場合は、「御中」を使用します。

宛名を書く際は、以下の点に注意しましょう。

  1. 墨書で書く(ペン書きは避ける)
  2. 宛名の下に「年賀欠礼」と小さく書く
  3. 一般的な慶弔事に使用する「~様方」「~殿」などの敬称は使わない

また、宛名の下に「親展」と書くことで、個人的な内容であることを伝えることができます。ただし、必須ではありません。

年賀欠礼状の送付方法は、以上のようなポイントに注意しながら行うことで、相手に配慮を示すことができます。喪中の際は、年賀状のやり取りを控えることが一般的ですが、状況に応じて適切な対応を心がけましょう。

年賀欠礼(喪中はがき)の書き方

年賀欠礼状や喪中はがきを送る際は、一般的なマナーに沿って適切に書くことが大切です。ここでは、年賀欠礼文の構成例や含めるべき内容、避けるべき表現などを解説します。

年賀欠礼文の構成例

年賀欠礼文は、以下のような構成で書くのが一般的です。

  1. 年賀欠礼の挨拶
  2. 故人の情報
  3. 感謝の言葉
  4. 締めくくりの文
  5. 日付
  6. 差出人の情報

これらの要素を過不足なく含めることで、喪中であることを丁寧に伝えることができます。

年賀欠礼文に含める内容と避けるべき表現

年賀欠礼文には、故人の情報を明記することが重要です。具体的には、故人が誰で、いつ、何歳で亡くなったかを記載します。また、喪中のため年賀状を送れないことへの詫びの言葉や、相手への感謝の気持ちを添えるのが望ましいでしょう。

一方、年賀欠礼文には以下のような表現は避けるべきです。

  • 時候の挨拶や頭語(拝啓、謹啓など)
  • お祝いの言葉(おめでとうございますなど)
  • 私信や近況報告

喪中の際は、華美な表現や明るい話題を控えるのがマナーです。簡潔かつ丁寧な文面を心がけましょう。

故人の情報の伝え方

年賀欠礼文で最も重要なのは、故人の情報を正確に伝えることです。具体的には、以下のように記載します。

「このたび、〇〇(続柄)が〇月〇日に〇〇歳で逝去いたしました。」

続柄は、「父」「母」「祖父」「祖母」など、故人との関係を明記します。日付は、できるだけ正確に記載しましょう。また、故人の死因や詳細な経緯は、記載する必要はありません。

感謝の気持ちの示し方

年賀欠礼文では、日頃の交流に対する感謝の気持ちを伝えることも大切です。以下のような文例を参考にしてください。

「平素はひとかたならぬお付き合いを賜り、厚く御礼申し上げます。」
「今後ともご厚情を賜りますようお願い申し上げます。」

相手への感謝の言葉を添えることで、喪中のため年賀状を送れない状況を丁寧に説明することができます。

年賀欠礼文を書く際は、上記のような構成や内容を踏まえ、故人への敬意と相手への感謝の気持ちを込めて、簡潔に伝えることが肝要です。マナーを守った上で、真摯な気持ちを伝える文面を心がけましょう。

特殊なケースへの対応

年賀欠礼状や喪中はがきを送る際は、状況に応じて適切に対応することが大切です。ここでは、年末に不幸があった場合や、会社関係への送付、メールやSNSでの連絡について解説します。

年末に不幸があった場合の対応

年末年始に不幸があった場合は、年賀欠礼状ではなく、寒中見舞いを送るのが一般的です。寒中見舞いは、1月8日から2月4日の間に送ります。

寒中見舞いには、以下のような文面を記載します。

「年末に、〇〇(続柄)が逝去いたしました。謹んでお知らせ申し上げます。」
「喪中のため、本年の寒中見舞いを欠礼させていただきます。」

年末の不幸の場合は、年賀状を送る時期に間に合わないことが多いため、寒中見舞いで喪中であることを伝えるのが適切です。

会社関係への年賀欠礼の送付

会社関係への年賀欠礼状の送付は、個人の判断に委ねられています。社内の上司や同僚、取引先など、業務上の付き合いがある相手に対しては、送付するかどうかを検討しましょう。

会社関係へ送付する場合は、以下の点に注意が必要です。

  • 社用のはがきや封筒を使用する
  • 宛名は「御中」を使用する
  • 故人との関係性を明記する
  • 喪中につき、業務に支障をきたす可能性があることを伝える

ただし、会社関係への年賀欠礼状の送付は、必須ではありません。業務への影響を考慮した上で、適切に判断しましょう。

メールやSNSでの年賀欠礼の連絡

近年では、メールやSNSを利用して年賀欠礼の連絡をすることも増えてきました。特に、遠方の知人や、連絡先の住所が不明な相手には、電子メールやSNSでの連絡が適しています。

メールやSNSでの連絡の際は、以下の点に気をつけましょう。

  • 件名に「年賀欠礼」や「喪中のお知らせ」と明記する
  • 本文には、故人の情報と喪中である旨を簡潔に伝える
  • 添付ファイルは、年賀欠礼状の画像データを使用する
  • 受信者のメールアドレスやSNSアカウントを確認する

メールやSNSでの連絡は、手軽で迅速な方法ですが、個人情報の取り扱いには十分注意が必要です。相手のプライバシーを尊重し、適切な範囲で連絡をするようにしましょう。

年賀欠礼の連絡は、状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。相手への配慮を忘れずに、故人を偲び、喪中であることを丁寧に伝えることを心がけましょう。

年賀欠礼(喪中はがき)を受け取った側の対応

年賀欠礼状や喪中はがきを受け取った側は、喪中の家族への配慮を示し、故人を偲ぶ気持ちを持って対応することが求められます。

年賀欠礼を受け取った際の年賀状の扱い

年賀欠礼状を受け取った場合、その相手に年賀状を送ってはいけません。喪中の期間中は、慶事を控えるのが一般的なマナーです。

もし年賀状を準備していた場合は、その年は送付を控えましょう。代わりに、喪中見舞いや弔慰の言葉を送ることで、故人を偲び、遺族を思いやる気持ちを伝えることができます。

喪中の人に誤って年賀状を送った場合の対処法

万が一、喪中の人に年賀状を送ってしまった場合は、すぐにお詫びとお悔やみの気持ちを伝えましょう。電話やメール、手紙などで、不適切な行為があったことを謝罪し、故人へ哀悼の意を表します。

また、次の機会には注意を払い、同じ過ちを繰り返さないようにすることが大切です。年賀状を送る前に、相手の状況を確認する習慣をつけておくと良いでしょう。

故人を偲び、喪中の家族へ配慮する方法

年賀欠礼状を受け取った際は、故人を偲び、喪中の家族へ配慮することが大切です。以下のような方法で、心のこもった対応を心がけましょう。

  1. 喪中見舞いや弔慰のメッセージを送る
  2. 喪中の期間中は、慶事のお誘いを控える
  3. 故人を偲ぶ会や法要に参列する
  4. 遺族の気持ちに寄り添い、サポートを申し出る

特に、喪中見舞いや弔慰のメッセージは、遺族にとって大きな励みになります。故人との思い出や、遺族への気遣いの言葉を添えて、手紙やはがきを送りましょう。

また、日常的な交流の中でも、故人を偲び、遺族を支える姿勢を忘れないことが大切です。何気ない会話の中で、故人への追悼の意を示したり、遺族の心情に配慮したりすることで、温かいサポートにつながります。

年賀欠礼状は、喪中の家族からの大切なメッセージです。受け取った側は、故人への敬意と遺族への思いやりを持って、適切に対応することが求められます。一人ひとりが、心を込めて喪中の家族に寄り添うことで、故人を偲び、支え合う社会の実現につながるでしょう。

まとめ

年賀欠礼(喪中はがき)は、身内に不幸があった際に年賀状の交換を辞退する目的で送る大切な連絡です。二親等以内の近親者が亡くなった場合、12月初旬までに年賀状を交換している相手へ送付します。はがきは通常のものを使用し、弔事用の切手を貼るのが一般的です。書き方は時候の挨拶や頭語を避け、故人の情報を明記することがポイントです。年末に不幸があった場合は寒中見舞いを送り、会社関係への対応は個人の判断によります。受け取った側は年賀状の送付を控え、喪中の相手に誤って送ってしまった際はお詫びとお悔やみを伝えましょう。現代ではメールやSNSでの連絡も可能ですが、状況に応じた適切な対応が求められます。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

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