火葬後の骨上げはどうする?手順を解説
大切な人を亡くし、葬儀を執り行うことになった時、火葬後の骨上げは非常に重要な儀式です。しかし、初めて経験する方にとっては、どのように進めていけば良いのか分からないことも多いのではないでしょうか。骨上げの意味や目的、必要な準備物、遺骨の拾い方や作法など、一連の流れを理解することで、故人への感謝と敬意を込めて、スムーズに骨上げを行うことができます。本記事では、火葬後の骨上げについて、詳しく解説していきます。故人との最後のお別れの儀式である骨上げが、故人への感謝を示す大切な機会となりますように。
火葬後の骨上げとは
火葬後の骨上げは、亡くなった方の遺骨を拾い上げる儀式です。この儀式は、故人との最後のお別れであり、遺族にとって重要な意味を持ちます。ここでは、骨上げの意味と目的、行われるタイミング、必要な準備物について解説します。
骨上げの意味と目的
骨上げは、火葬後に残った故人の遺骨を、遺族が長さの違う、片方が木製、もう片方が竹製の箸で拾い上げる儀式です。この儀式には、「この世とあの世の橋渡し」という意味があります。
骨上げが行われるタイミング
骨上げは、火葬が終了した後、遺骨が十分に冷めたタイミングで行われます。通常、以下のような流れで進みます。
- 火葬の終了を待つ
- 30分〜1時間程度、遺骨が冷めるのを待つ
- 斎場スタッフの指示に従い、骨上げを開始する
骨上げには、30分〜1時間程度の時間を要します。遺族全員で骨上げを行う場合は、さらに時間がかかることもあります。
骨上げに必要な準備物
骨上げを行うには、以下のような準備物が必要です。
準備物 | 説明 |
---|---|
骨壺 | 遺骨を収める容器。素材や大きさは様々です。 |
骨つまみ | 遺骨を拾う際に使用する棒状の道具。 |
白い布 | 遺骨を拾う際、骨壺の下に敷きます。 |
骨壺は、事前に用意しておくか、葬儀場のプランでついてきます。骨つまみと白い布は、斎場で用意されていることが多いですが、事前に確認しておくとよいでしょう。
骨上げは、故人との最後のお別れであり、遺族にとって大切な儀式です。遺族全員で骨上げを行うことで、改めて故人への感謝と愛情を示すことができます。また、遺骨を丁重に扱うことで、故人の魂を慰めることにもつながります。骨上げの意味と目的を理解し、必要な準備を整えて臨むことが大切です。
骨上げの手順
遺骨を拾う順番と注意点
骨上げを行う際、遺骨を拾う順番にはいくつかの決まりごとがあります。一般的には、足から順番に拾い上げていきます。この順番で納めることによって、骨壺の中でも生前の状態と同じになるからです。頭蓋骨の後は、仏様に似ていることから喉仏を最後に納めます。また、遺骨を拾う際は、骨壺の中で遺骨同士がぶつかったり、砕けたりしないよう、丁寧に扱うことが重要です。
箸を使用する際は、遺骨を傷つけないよう、優しく扱いましょう。遺骨が割れてしまった場合でも、全ての遺骨を骨壺に収めるよう心がけてください。
遺骨を拾う際の作法
骨上げの際は、以下のような作法を踏まえながら、丁重に遺骨を扱うことが大切です。
- 遺骨に直接手を触れることは避け、箸を使用する
- 遺骨を骨壺に収める際は、頭を下げ、故人に対する感謝の気持ちを込める
- 他の遺族と協力し合いながら、静かに骨上げを進める
骨上げは、故人との最後のお別れの儀式です。遺骨に敬意を払い、丁重に扱うことで、故人の魂を慰め、感謝の気持ちを示すことができます。
遺骨の納骨までの保管方法
- 骨壺は、仏壇や清潔な場所に安置する
- 骨壺の周りに、故人の写真や供花を飾り、敬意を表す
- 定期的に掃除を行い、安置場所を清潔に保つ
- 直射日光や高温多湿を避け、温度変化の少ない場所で保管する
自宅で保管できない場合は、霊安室などの専用施設に預けることもできます。霊安室は、24時間空調管理された清浄な空間で、遺骨を安全に保管することができます。
保管場所 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自宅 | 故人との思い出の品に囲まれて過ごせる | 定期的な掃除やお供えが必要 |
霊安室 | 24時間空調管理された清浄な空間で保管できる | 故人との思い出の品に囲まれて過ごせない |
遺骨を分ける場合の注意点
複数の納骨先がある場合や、遺骨の一部を形見分けとして遺族で分ける場合は、以下の点に注意が必要です。
- 事前に葬儀会社と火葬場に連絡する
- 分骨証明書を入手する
- 分骨した遺骨は、それぞれ別の骨壺に収める
- 分骨した遺骨の安置場所は、各々の納骨先や保管場所とする
分骨は、故人の遺志や遺族の意向を尊重して行うことが大切です。また、分骨した遺骨は、それぞれ丁重に扱い、感謝の気持ちを込めて納骨や保管を行いましょう。
骨上げ後は、遺骨を清め、納骨までの間、適切に保管することが重要です。故人との最後のお別れとして、遺骨に敬意を払い、丁重に扱うことで、故人の魂を慰めることができます。また、分骨する際は、遺骨を均等に分け、それぞれの納骨先や保管場所で大切に扱うことが求められます。骨上げ後の一連の流れを理解し、故人への感謝の気持ちを込めて、遺骨を扱うことが大切です。
まとめ
火葬後の骨上げは、故人との最後のお別れの儀式であり、遺族にとって大変重要な意味を持ちます。骨上げでは、頭蓋骨から順に遺骨を丁寧に拾い上げ、骨壺に収めます。その際、骨つまみを使用し、遺骨を傷つけないように優しく扱うことが大切です。骨上げ後は、遺骨を清め、納骨までの間、仏壇や霊安室などで適切に保管します。遺骨を分ける場合は、頭蓋骨と四肢の骨を均等に分け、それぞれ別の骨壺に収めましょう。骨上げを通して、故人への感謝と敬意を示し、遺族の絆を深めることができる大切な儀式です。
監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)
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