危篤状態とは?家族が行うべきことを徹底解説

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2024/09/25
危篤状態とは?家族が行うべきことを徹底解説

あなたの大切な家族が危篤状態に陥ったとき、あなたは何をすべきでしょうか。突然の知らせに動揺し、どう対応すればよいのかわからず、不安になるかもしれません。この記事では、危篤状態とはどのような状態なのか、家族はどのように行動すべきなのかを解説します。危篤時に適切な対応をとることで、最愛の家族との最期の時間を大切に過ごすことができるでしょう。

危篤状態とは何か

危篤の定義と意味

危篤とは、病気やケガが原因で回復の見込みがほとんどなく、死が間近に迫っている状態を指します。

危篤状態に陥ると、血圧の低下、呼吸の弱まり、意識レベルの低下などの症状が現れます。

危篤は、「危うく篤い」という言葉が由来となっています。「篤い」には、「重い」「激しい」という意味があり、危篤とは文字通り、生命が危機的な状況にあることを表しています。

危篤と重篤の違い

危篤と重篤は似た言葉ですが、意味合いが異なります。重篤とは、命の危険がある深刻な状態を指しますが、必ずしも回復の見込みがないわけではありません。一方、危篤は回復の可能性がほとんどなく、死が目前に迫っている状態を意味します。

状態定義
重篤命の危険があるが、回復の可能性もある状態
危篤回復が難しく、死が迫っている状態

したがって、重篤な状態の場合、適切な治療により回復する可能性がありますが、危篤状態では治療の効果が期待できず、死を受け入れる準備が必要となります。

危篤状態の兆候と判断基準

危篤状態には、以下のような兆候があります。

  • 血圧の低下
  • 呼吸の弱まり
  • 脈拍の微弱化
  • 意識レベルの低下
  • 尿量の減少
  • 体温の低下

これらの症状が複数見られる場合、危篤状態である可能性が高くなります。ただし、症状の有無だけでは危篤かどうかを判断することは難しく、医師による総合的な評価が必要です。

医師は、患者の全身状態、検査結果、治療に対する反応などを考慮して、危篤状態かどうかを判断します。危篤の判断基準は医療機関によって異なることがありますが、一般的には、「回復の見込みがない」「死が避けられない」という点で共通しています。

危篤宣告と余命告知

医師が患者の状態を危篤と判断した場合、家族に「危篤宣告」が行われます。危篤宣告では、患者の容態が非常に厳しいこと、回復の見込みがないことが伝えられます。

危篤宣告と同時に、「余命告知」が行われることもあります。余命告知とは、患者の残された時間を予測して伝えることです。ただし、あくまでも予測であり、実際の余命とは異なる場合もあります。

危篤宣告や余命告知を受けたら、家族は患者との最期の時間を過ごす準備を始める必要があります。残された時間を有意義に過ごすことが大切です。また、親族への連絡、葬儀の手配など、必要な手続きについても考えておくことが求められます。

危篤時に家族がすべきこと

すぐに病院へ駆けつける

家族が危篤状態に陥ったと連絡を受けたら、できるだけ早く病院へ向かいましょう。危篤は、いつ容体が急変するかわからない状況です。最期の時間を共に過ごすためにも、すぐに本人のもとへ駆けつけることが大切です。

病院に到着したら、医師から詳しい説明を受け、今後の見通しについて確認しましょう。残された時間が限られている中で、本人にとって何が最善なのかを医療スタッフと相談し、方針を決めていく必要があります。

本人に声をかけ、手を握る

危篤状態では、意識がはっきりしていないことが多いですが、家族の存在は本人に伝わっています。そばに寄り添い、優しく声をかけてあげましょう。

「あなたを愛しています」「あなたはひとりじゃない」など、思いを言葉にして伝えることで、本人の心に安らぎを与えることができます。また、手を握ったり、体に触れたりすることで、家族の温もりを感じてもらうこともできるでしょう。

家族で看取りの心構えをする

危篤状態では、家族みんなで本人を見守り、最期を看取る心構えが必要です。辛く悲しい時間ではありますが、本人にとって大切な家族に囲まれてこの世を去ることができるのは、何よりも幸せなことかもしれません。

家族で看取りの意思を共有し、お互いを支え合いながら、本人との最期の時間を過ごしましょう。医療スタッフとも連携を取り、本人にとって最善の看取りができるよう努めることが大切です。

親族や知人、職場、宗教関係者へ連絡

危篤状態になったら、親族や近しい知人にも連絡を入れる必要があります。本人との最期の別れを告げるためにも、できるだけ多くの人に危篤の事実を伝えましょう。連絡の際は、以下の点に気をつけてください。

  • 迅速に伝わる電話連絡が基本
  • 病院名、病室番号などの正確な情報を伝える
  • 容体や余命については、医師の見解を正確に伝える

職場への連絡も早めに入れておきましょう。社会人の場合、危篤から葬儀までの一連の流れを職場に説明し、休暇の調整などを行う必要があります。

また、本人が信仰している宗教がある場合は、関係者(牧師、住職など)にも連絡を入れましょう。危篤時の宗教的なケアは、本人だけでなく家族の心の支えにもなります。

危篤時は混乱しがちですが、落ち着いて行動することが大切です。本人を看取るという家族の役割を果たしつつ、必要な連絡を漏れなく行いましょう。そうすることで、本人にとって意味のある最期の時間を過ごすことができるはずです。

危篤連絡の方法と伝えるべき内容

連絡手段は電話が適切な理由

家族が危篤状態になった際の連絡手段としては、電話が最も適切です。危篤時は、急を要する事態であり、情報を正確かつ迅速に伝える必要があります。メールやSNSでは、相手が即座に確認するとは限らず、連絡が遅れてしまう可能性があるためです。

また、電話であれば、相手の声の調子や反応を直接確認することができ、より詳細な説明も可能です。文面だけでは伝えきれない微妙なニュアンスも、電話なら伝えやすいでしょう。

危篤連絡は、できる限り電話で行うことが大切です。ただし、時間帯によっては相手が電話に出られない場合もあるため、状況に応じてメールやSNSを併用するのも一つの方法です。

自分と危篤者の名前、続柄、容態を伝える

危篤連絡の際には、まず自分の名前と続柄を名乗ります。そして、危篤者の名前と続柄、現在の容態を簡潔に伝えましょう。

例えば、「○○病院の△△です。父の□□が危篤状態になりました。現在、意識不明の状態で、医師からは回復の見込みがないと言われています。」といった具合です。

連絡を受ける側にとって、突然の知らせは大変ショックなものです。現在の状況を正確に、かつ冷静に伝えることが大切です。

病院名、住所、電話番号、病室番号を正確に

危篤連絡では、病院の情報を正確に伝える必要があります。伝えるべき情報は以下の通りです。

  • 病院名
  • 病院の住所
  • 病院の電話番号
  • 病室番号

これらの情報を正確に伝えることで、連絡を受けた人がスムーズに病院へ向かうことができます。特に、病室番号は重要な情報です。

病院によっては、面会時間や面会人数に制限がある場合もあります。事前に病院側に確認し、必要な情報は漏れなく伝えるようにしましょう。

医師から聞いた病状や余命の説明

危篤連絡の際は、医師から聞いた病状や余命についても伝える必要があります。ただし、医学的な専門用語をそのまま使うのは避け、わかりやすい言葉で説明するように心がけましょう。

例えば、「がんが全身に広がっており、もう治療の効果が期待できない状態です。医師からは、余命は長くても数日程度と言われています。」といった具合です。

余命については、あくまでも医師の見立てであり、確定的なものではないことを伝えることも大切です。家族には、覚悟を持って患者と向き合ってもらう必要がありますが、突然の死を恐れるあまり、かえって動揺してしまう場合もあります。

医師の説明をもとに、家族に冷静に状況を判断してもらえるよう、丁寧に情報を伝えることが求められます。危篤連絡は、家族にとって非常につらく、受け止めがたい知らせです。電話口では、相手の気持ちに寄り添いながら、必要な情報を漏れなく伝えるよう努めましょう。

危篤から死亡までの流れと必要な対応

危篤状態から亡くなるまでの一般的な経過

家族が危篤状態に陥った場合、その後の経過は個人差がありますが、一般的には以下のような流れをたどります。

  1. 容体の急変と危篤宣告
  2. 医師による死亡確認と死亡診断書の発行
  3. 遺体の安置と葬儀社への搬送手配
  4. 関係者への死亡連絡と葬儀の打ち合わせ

危篤状態に陥ると、血圧の低下、呼吸の弱まり、意識レベルの低下などの症状が現れ、容体が急変します。医師が回復の見込みがないと判断した場合、家族に対して「危篤宣告」が行われます。

その後、病状がさらに悪化し、心臓や呼吸が停止すると、医師によって死亡が確認されます。死亡確認後、医師は死亡診断書を発行し、遺体は病院の安置室や霊安室に移されます。

医師による死亡確認と死亡診断書の発行

医師が患者の死亡を確認すると、法律に基づいて死亡診断書を発行します。死亡診断書には、死亡日時、死亡場所、死因などが記載されます。この死亡診断書は、後の行政手続きに必要となる重要な書類です。

死亡診断書が発行されると、遺体は病院内の霊安室に移されます。霊安室では、遺体を清拭し、着替えさせるなどの処置が行われます。

家族は、死亡診断書を受け取った後、速やかに葬儀社へ連絡を入れる必要があります。葬儀社手配が遅れると、遺体の引き取りや葬儀の準備に支障をきたす恐れがあります。

遺体の安置と葬儀社への搬送手配

死亡が確認され、死亡診断書が発行されると、遺体は病院内の霊安室に移されます。霊安室では、遺体の腐敗を防ぐために、エアコンが効いた部屋で保管されるのが一般的です。

葬儀社に連絡が入ると、葬儀社スタッフが病院に駆けつけ、遺体の引き取り手続きを行います。遺体は葬儀社の車両で、自宅や葬儀場、斎場などの安置場所へと搬送されます。

遺体の搬送は、葬儀社の手配が完了次第、速やかに行われます。病院の霊安室は時間制限があることが多いため、葬儀社への連絡は早めに入れておくことが大切です。

関係者への死亡連絡と葬儀の打ち合わせ

家族は、葬儀社への手配と並行して、関係者への死亡連絡を行う必要があります。連絡すべき相手は、親族、友人、職場関係者、近所の人などです。

死亡連絡は、基本的に電話で行います。葬儀の日時や場所、喪主、服装などの基本情報を伝えましょう。連絡の際は、相手の都合を考慮し、できるだけ配慮の気持ちを込めて伝えることが大切です。

葬儀社との打ち合わせでは、葬儀の日程、規模、予算、宗派、式次第などを決定します。葬儀社は、遺族の要望をもとに、葬儀の準備を進めてくれます。

葬儀の準備は、通夜や告別式の会場設営、料理の手配、祭壇の飾り付けなど、多岐にわたります。スムーズに葬儀を執り行うためにも、葬儀社とは密に連絡を取り合い、綿密な打ち合わせを行うことが重要です。

危篤から死亡、そして葬儀に至るまでの一連の流れは、家族にとって大変つらく、困難な時期です。しかし、故人を見送るという大切な役割を果たすためにも、落ち着いて必要な手続きを進めていくことが求められます。周囲の協力を得ながら、故人にふさわしい葬儀を執り行いましょう。

事前準備が大切な葬儀の進め方

望む葬儀プランを家族で話し合っておく

人生の最後を飾る大切な儀式である葬儀。故人にとって意味のあるお別れの場となるよう、事前に家族で葬儀プランについて話し合っておくことが重要です。

葬儀の形式には、家族葬、一日葬、社葬など様々な種類があります。宗教や地域の慣習に合わせて、故人の望む形式を選択しましょう。また、葬儀に参列してほしい人の範囲や、式の規模、予算なども事前に決めておくと良いでしょう。

家族みんなで、故人らしい葬儀とはどのようなものかを話し合い、共通認識を持っておくことが大切です。それにより、いざという時に慌てずに葬儀の準備を進められます。

複数の葬儀社から見積もりを取る

葬儀社選びは、葬儀準備の中でも特に重要な作業です。信頼できる葬儀社を選ぶためには、複数の会社から見積もりを取り、サービス内容や価格を比較することをおすすめします。

見積もりを取る際は、以下の点に注意しましょう。

  • 基本的な葬儀プランの内容と費用
  • 追加オプションの種類と費用
  • 祭壇や供花など、葬儀に必要な物品の質
  • スタッフの対応や、アフターフォローの充実度

見積書の内容を吟味し、疑問点があれば葬儀社に確認を取りましょう。各社の特徴を把握した上で、最も適した葬儀社を選ぶことが重要です。

喪主の選定と役割分担を決めておく

葬儀を滞りなく進めるためには、喪主を選定し、参列者への連絡や葬儀の段取りなど、役割分担を決めておく必要があります。

喪主は、故人の配偶者や子供、兄弟姉妹など、故人と近しい間柄の人が務めるのが一般的です。喪主の主な役割は以下の通りです。

  1. 葬儀社との打ち合わせ
  2. 参列者への連絡と案内
  3. 葬儀当日の進行管理
  4. 喪主あいさつ
  5. 香典の管理と返礼

喪主を中心に、家族で協力して役割分担を決めましょう。各自の状況に合わせて、無理のない範囲で葬儀の準備を進めることが大切です。

必要な書類と手続きを把握しておく

葬儀に際しては、様々な書類の準備と手続きが必要です。あらかじめ必要な書類や手続きを把握しておくことで、スムーズに葬儀の準備を進められます。

葬儀に必要な主な書類は以下の通りです。

  • 死亡診断書(医師が発行)
  • 死亡届(役所に提出)
  • 火葬許可証(役所から発行)
  • 埋葬・火葬許可申請書(役所に提出)

また、葬儀後には以下のような手続きが必要となります。

  • 年金や保険金の請求
  • 相続税の申告と納税
  • 預貯金や不動産の名義変更
  • 供養に関する手続き

書類の準備や手続きは、葬儀社がサポートしてくれる場合もあります。事前に葬儀社に確認し、必要に応じて専門家に相談しながら、漏れのないよう手続きを進めましょう。

家族の危篤から葬儀に至るまでの一連の流れは、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。しかし、故人を偲び、感謝の気持ちを込めて送り出すために、事前の準備をしっかりと行うことが何より大切です。家族で協力し合い、悔いのない葬儀を執り行いましょう。

まとめ

危篤状態とは、病気やケガにより回復の見込みがほとんどなく、死が間近に迫った状態のことです。家族が危篤と宣告されたら、できるだけ早く病院へ駆けつけ、そばに寄り添いましょう。医師から病状や余命の説明を受けつつ、親族や知人、職場関係者へ電話で連絡を入れることも大切です。万が一の際は、葬儀社と連携しながら通夜や告別式の準備を進めていきます。事前に葬儀のプランや喪主、役割分担などを家族で話し合っておくと、慌てずに対応できるでしょう。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

家族葬のセレモニーハウスは、神奈川県、東京都、北海道(札幌市)で、心のこもった家族葬をご納得いただける価格でご提供している家族葬専門の葬儀社です。
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