法事はいつまで?期間と意味合いを解説

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2024/05/28
法事はいつまで?期間と意味合いを解説

大切な人を亡くした後、故人を偲び供養するために行われる法事。しかし、法事はいつまで行えばよいのでしょうか?法事の種類や特徴、一般的なスケジュールと三回忌以降の間隔など、法事の期間に関する基本的な知識をわかりやすく解説します。また、法事の準備や段取りのポイント、マナーや心得についても触れますので、故人への感謝の気持ちを込めて、適切に法事を執り行うためのヒントが得られるはずです。

法事とは?故人を供養する仏教の行事

故人の冥福を祈り、供養するための仏教の行事を法要と呼びます。一方、法事はその後の会食も含めた式全体を指します。亡くなった方の魂を弔うことで、遺族の心の安らぎを得ることができます。また、法事を行うことで、故人とのつながりを感じ、故人への思いを新たにすることができるのです。

法事の意味と目的

法事は、亡くなった方の死後の世界での安らかな眠りを願い、供養するための仏事です。仏教では、人は死後、中有(ちゅうう)という中間の世界に49日間とどまり、その後、新たな世界に生まれ変わると考えられています。この49日の間に、遺族が故人の冥福を祈り、供養することで、故人が安らかに眠ることができると信じられているのです。

また、法要を行うことで、遺族は故人への感謝の気持ちを示すことができます。生前の故人への恩に報いるとともに、故人の教えや思いを胸に刻み、それを次の世代に伝えていくことが法事の目的の一つです。

法要の種類と特徴

法要には、亡くなってからの期間に応じて、様々な種類があります。主な法事の種類と特徴は以下の通りです。

法要の種類行う時期特徴
初七日死後7日目故人が中有の世界に入ったことを弔う法事
四十九日死後49日目故人が中有の世界から離れ、新たな世界に生まれ変わったことを弔う法事
一周忌死後満1年目故人を偲び、供養するための法事
三回忌死後満2年目一周忌から数えて3回目の法事
七回忌死後満6年目一周忌から数えて7回目の法事
十三回忌死後満12年目一周忌から数えて13回目の法事
十七回忌死後満16年目一周忌から数えて17回目の法事
二十三回忌死後満22年目一周忌から数えて23回目の法事
二十七回忌死後満26年目一周忌から数えて27回目の法事
三十三回忌死後満32年目一周忌から数えて33回目の法事
五十回忌死後満49年目一周忌から数えて50回目の法事

これらの法要は、各地域や宗派によって多少の違いがありますが、基本的な考え方は同じです。故人を偲び、供養するとともに、遺族の絆を深めることが法要の大切な役割なのです。

法事の一般的なスケジュールと期間

法事は、故人の冥福を祈り、遺族が故人を偲ぶために行われる仏事です。一般的に、故人の死後に定期的に行われます。法事の期間や回数には、宗派によって多少の違いがありますが、ここでは一般的なスケジュールについて説明します。

命日法要と年回法要の違い

法事は大きく分けて、命日法要と年回法要の2種類があります。

  • 命日法要:故人の命日に行う法要で、毎年行われます。
  • 年回法要:故人の死後、一定の年数ごとに行われる法要です。

初七日から三回忌までの法事の流れ

ここでは、初七日から三回忌までの法事の一般的な流れを説明します。

  1. 初七日:死後7日目に行う法要。通夜と葬儀の後、一週間以内に行われることが多いです。
  2. 四十九日:死後49日目に行う法要。七七日(しちしちにち)とも呼ばれ、故人の死後49日目に行われます。
  3. 一周忌:死後満1年に行う法要。初盆とも呼ばれ、故人の死後初めての盆に行われます。
  4. 三回忌:死後満2年に行う法要。

以上が、初七日から三回忌までの一般的な法事の流れです。ただし、地域や宗派によって多少の違いがあるため、詳細は菩提寺などに確認することをおすすめします。

三回忌以降の法事の期間と意味合い

故人を偲び、供養するための大切な法事ですが、いつまで行うべきなのでしょうか。ここでは、七回忌、十三回忌、十七回忌以降の法事の期間と、その意味についてご説明します。

七回忌、十三回忌、十七回忌の間隔と意味

三回忌以降の法事は、次のような間隔で行われます。

法事亡くなってからの年数意味
七回忌7年目故人の七つの体が消滅し、この世との関わりが絶たれる
十三回忌13年目故人の十三の煩悩が消滅する
十七回忌17年目故人の十七の慢心が消滅する

七回忌は、故人の肉体的な部分が完全に消滅し、この世とのつながりが絶たれるとされる大切な区切りの法事です。十三回忌と十七回忌は、さらに故人の煩悩や慢心が消滅するとされ、供養の意味合いが強くなります。

二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌以降の法事

十七回忌以降は、次のような間隔で法事が行われます。

  1. 二十三回忌(23年目)
  2. 二十七回忌(27年目)
  3. 三十三回忌(33年目)
  4. 五十回忌(50年目)
  5. 百回忌(100年目)

二十三回忌以降は、より功徳を積む意味合いが強くなり、故人を偲ぶというよりも、遺族の供養の意味合いが強い法事となります。三十三回忌は、観音菩薩の功徳により成仏するとされ、節目の法事です。五十回忌と百回忌は、遺族の子孫が故人を偲ぶ機会となります。

ただし、五十回忌、百回忌まですべての法事を行うことは少なくなってきています。いつまで法事を行うかは、各家庭の考え方次第です。故人への感謝の気持ちを忘れず、できる範囲で供養を続けていくことが大切だと言えるでしょう。

法事の準備と段取りのポイント

法事の日程決めと案内状の送付

法事の日程を決める際は、故人の命日や月命日に合わせることが一般的です。また、参列者の予定も考慮し、できるだけ多くの人が参列できる日程を選ぶことが大切です。日程が決まったら、案内状を作成し、参列者に送付します。案内状には以下の情報を記載します。

  • 法事の日時と場所
  • 故人の氏名と命日
  • 喪主の氏名と連絡先
  • 服装や持ち物についての注意事項

案内状は法事の1ヶ月前までに送付するのが望ましいとされています。

法事当日の祭壇や香典の準備

法事当日は、祭壇の準備が必要です。祭壇には以下のものを用意します。

祭壇に必要なもの準備するもの
位牌故人の位牌
遺影故人の写真
供物果物、菓子、酒など
線香と花数種類の線香と季節の花

また、参列者への返礼品として香典返しの準備も必要です。香典返しは、香典の半分程度の金額のものを用意するのが一般的とされています。

このように、法事の準備は日程決めから当日の祭壇や香典の用意まで、段取りよく進めることが大切です。

法事のマナーと心得

法事は、故人を偲び供養する大切な儀式です。法事に参列する際は、故人への感謝の気持ちを忘れずに、適切なマナーを心がけましょう。ここでは、法事の服装や持ち物、焼香や読経の作法について解説します。

法事の服装と持ち物

法事の服装は、基本的に黒っぽい服装が無難です。男性はスーツ、女性は黒のワンピースやスーツが適しています。華美な装飾や派手な色は避けましょう。また、以下の持ち物を準備しておくと良いでしょう。

  • 数珠
  • 袱紗(ふくさ)
  • 香典袋
  • 記帳用のペン

香典の金額は、故人との関係性や自分の経済状況に応じて決めます。一般的な目安は以下の通りです。

関係性金額
近親者5,000円〜10,000円
友人・知人3,000円〜5,000円

焼香や読経の作法

焼香は、故人への追悼の意を表す儀式です。焼香の手順は以下の通りです。

  1. 線香に火をつけ、左手で持つ。
  2. 右手で線香を持ち替え、左手は胸の前で合掌する。
  3. 線香の先を軽く灰の上で払い、香炉の中央に立てる。
  4. 一歩下がり、合掌して故人を偲ぶ。

読経は、お坊さんが行いますが、参列者も一緒に唱和します。読経本は、会場に用意されていることが多いです。わからないことがあれば、近くの人に聞くのも良いでしょう。

法事は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な儀式です。マナーを守り、心を込めて参列しましょう。

まとめ

法事は、故人を偲び供養するための大切な仏教行事です。初七日から三回忌までは比較的短い期間で行われますが、三回忌以降は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌の順番と間隔は数年ごとになります。法事の準備では、日程決めや案内状の送付、祭壇や香典の用意が重要です。服装は黒っぽい色の礼服が無難で、焼香や読経の作法に気をつけましょう。故人を偲び、感謝の気持ちを込めて法事に臨むことが大切です。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

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