後飾り祭壇の自宅での飾り方|ご飯の配置から並べ方まで詳細解説

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2024/12/23
後飾り祭壇の自宅での飾り方|ご飯の配置から並べ方まで詳細解説

大切な人を亡くされ、後飾り祭壇を設置しようとしている皆様。祭壇の飾り方やお供え物の配置について、分からないことや不安があるのではないでしょうか。この記事では、後飾り祭壇の基本的な意義や役割から、実際の設置方法、お供え物の選び方、線香やローソクの扱い方まで、丁寧に解説します。後飾り祭壇を通して、故人を偲び、感謝の気持ちを表すことができるよう、心を込めてお手伝いさせていただきます。

後飾り祭壇の意義と役割

葬儀が終わった後、故人を偲び、供養するために自宅に設置されるのが後飾り祭壇です。この祭壇は、故人の遺骨、位牌、遺影を安置し、遺族が故人を偲ぶ大切な空間となります。

遺骨・位牌・遺影の安置

後飾り祭壇の主な役割は、葬儀後から四十九日までの間、故人の遺骨、位牌、遺影を安置することです。この期間、遺族は後飾り祭壇に向かって手を合わせ、故人を偲びます。祭壇には、故人の好きだった花や、お供え物が飾られ、故人を偲ぶ気持ちが表されます。

仮の祭壇としての位置づけ

後飾り祭壇は、四十九日法要までの「仮の祭壇」として位置づけられています。四十九日法要が終わった後、故人は改めて仏壇で祀られます。この四十九日の期間、後飾り祭壇は故人の魂が現世に留まる場所となり、遺族はここで故人を偲び、供養を続けるのです。

僧侶の追善法要の場

四十九日までの間、僧侶が自宅に来て供養を行う「追善法要」が、後飾り祭壇で行われます。この法要は、故人の冥福を祈り、魂を浄化するために行われる大切な儀式です。後飾り祭壇は、この追善法要のための神聖な空間としても機能しています。

弔問客をもてなす空間

葬儀後、親族や関係者が弔問に訪れた際、後飾り祭壇は故人を偲ぶ場所となります。弔問客は後飾り祭壇に向かって手を合わせ、お経を唱えたり、お線香を手向けたりします。また、後飾り祭壇の前で、故人との思い出を語り合ったり、遺族を励ましたりと、人々が集う大切な空間にもなるのです。

このように、後飾り祭壇は、故人を偲び、供養するための大切な祭壇であり、遺族と弔問客をつなぐ役割も果たしています。故人への敬意と感謝の気持ちを込めて、丁寧に祭壇を飾り、大切に扱うことが求められます。

後飾り祭壇の種類と設置方法

後飾り祭壇を設置する際、まず決めなければならないのが、祭壇の種類です。主に2段式と3段式の2種類があり、それぞれ配置や用途が異なります。また、祭壇の材質によっても特徴があるので、自宅の空間や好みに合わせて選ぶことが大切です。ここでは、後飾り祭壇の種類と設置方法について詳しく解説します。

2段式と3段式の違い

後飾り祭壇には、大きく分けて2段式と3段式の2種類があります。2段式は、上段に位牌を中央に置き、右側に遺骨、左側に遺影を安置します。下段には、香炉、ローソク立て、花立を配置します。シンプルな構成で、スペースが限られている場合に適しています。

一方、3段式は、上段に遺骨を右側、遺影を左側に置き、中段には位牌を中央に、その両脇に果物などのお供え物を配置します。下段には、霊供膳を中央に、香炉、ローソク立て、花立を並べます。より本格的な祭壇で、供養のための空間が広く取れるのが特徴です。

材質による特徴と選び方

後飾り祭壇の材質は、主に木製と段ボール製の2種類があります。木製の祭壇は、高級感があり、重厚な雰囲気を演出できます。一方、段ボール製は軽量で経済的であり、環境にも優しいという特徴があります。

木製の祭壇は、長期間使用する場合や、よりフォーマルな空間を求める場合に適しています。一方、段ボール製は、短期間の使用や、コストを抑えたい場合に選ばれることが多いです。また、段ボール製は軽量なので、移動や設置が簡単というメリットもあります。

自宅での組み立て手順

後飾り祭壇を自宅で組み立てる際は、まず平らで安定した場所を選ぶことが大切です。祭壇の種類によって手順は異なりますが、基本的には以下のような流れになります。

  1. 祭壇の各パーツを確認し、必要なものが揃っているか確認する。
  2. 祭壇の台座を組み立て、安定性を確認する。
  3. 祭壇の各段を順番に組み立てていく。
  4. 位牌、遺影、遺骨、お供え物などを配置する。
  5. 香炉、ローソク立て、花立を配置する。

組み立ての際は、説明書をよく読み、手順を確認しながら進めることが大切です。また、位牌や遺影、遺骨など大切なものを扱うので、慎重に配置するようにしましょう。

安全性への配慮

後飾り祭壇を設置する際は、安全性にも十分配慮する必要があります。特に、ローソクを使用する場合は、火災の危険性があるので、燃えやすいものを近くに置かないよう注意しましょう。また、香炉についても、灰が散らからないよう、定期的に掃除するようにします。

小さなお子様やペットがいる家庭では、祭壇に近づかないよう注意が必要です。倒れたり、怪我をしたりしないよう、祭壇の周りに柵を設けるなどの工夫をすると良いでしょう。電池式のローソクや線香を使用するのも、安全対策の一つです。

後飾り祭壇は、故人を偲び、供養するための大切な空間です。祭壇の種類や材質、設置方法を理解し、安全性にも配慮しながら、心を込めて準備することが大切です。故人への感謝と敬意を込めて、祭壇を大切に扱いましょう。

後飾り祭壇の基本的な配置ルール

祭壇の配置には一定のルールがあり、それを守ることで、故人への敬意を表すことができます。ここでは、後飾り祭壇の基本的な配置ルールについて、詳しく解説します。

3段式の配置の決まり事

3段式の後飾り祭壇は、より本格的な供養の空間を演出できる配置方法です。上段には遺骨を右側、遺影を左側に安置します。中段には位牌を中央に置き、その両脇に果物などのお供え物を配置します。下段には、霊供膳を中央に、香炉、ローソク立て、花立を並べます。

2段式の配置の決まり事

2段式の後飾り祭壇は、シンプルな構成ながら、故人への敬意を表すために重要な配置ルールがあります。上段には位牌を中央に置き、右側に遺骨、左側に遺影を安置します。下段には、香炉を中央に、ローソク立てを右側、花立を左側に配置します。

この配置は、位牌を中心に、遺骨と遺影を対称的に配置することで、バランスの取れた祭壇を作ることができます。また、下段の香炉、ローソク立て、花立も、故人への供養のために欠かせない要素です。

経机の役割と使い方

後飾り祭壇の前に経机を置くことで、お供え物を整理したり、線香やろうそくを置いたりするのに便利です。経机は、祭壇の手前、床に直接置くのが一般的です。

経机の上には、お供え物の他に、故人の好物や思い出の品を飾ることもできます。また、線香やろうそくを経机の上で灯すことで、祭壇周りがすっきりとして火災の危険を減らすことができます。経机は、祭壇と一体となって、供養の空間を演出する大切なアイテムです。

仏具の適切な配置と向き

後飾り祭壇に飾る仏具には、それぞれ意味があり、適切な配置と向きを守ることが大切です。例えば、香炉は、線香を焚くために欠かせない仏具です。三本足の香炉には向きがあります。一本足が手前に来るように置きます。

後飾り祭壇の配置ルールを守ることは、故人への敬意を表すために大切なことです。祭壇の種類や、自宅の空間に合わせて、最適な配置を選びましょう。そして、心を込めて祭壇を飾り、故人を偲ぶことが、供養の本質なのです。

後飾り祭壇のお供え物の選び方・供え方

お供え物の選び方や供え方には、いくつかのポイントがあります。ここでは、お供えの頻度やタイミング、お花の選び方、霊供膳の内容など、お供え物に関する基本的な知識を解説します。

お供えの頻度とタイミング

お供え物は、できれば毎日取り替えるのが理想的です。しかし、毎日の変更が難しい場合は、数日に一度でも問題ありません。お供え物を変える際は、朝一番に行うのが望ましいとされています。新鮮なお供え物を飾ることで、故人への敬意を表すことができます。

お花の選び方と飾り方

後飾り祭壇に飾るお花は、故人の好みや季節感を考慮して選ぶとよいでしょう。ただし、香りの強い花は避け、清楚で優しい印象の花を選ぶことが大切です。お花は、水を入れた花立てに生けるのが一般的です。花立ては、祭壇の下段に配置します。

霊供膳の内容と並べ方

霊供膳は、白木の膳に精進料理を盛り付けたものです。一般的に、ご飯、汁物、煮物、和え物などを用意します。霊供膳は、祭壇の下段中央に配置するのが基本です。料理は、故人の好物を取り入れたり、季節感のあるものを選んだりすると良いでしょう。

果物や菓子などのお供え物

お花や霊供膳の他に、果物や菓子などもお供え物として飾ることができます。季節の果物を選んだり、故人の好物だったお菓子を供えたりすることで、故人を偲ぶことができます。果物や菓子は、祭壇の中段や経机の上に飾ります。ただし、お供え物が多すぎると雑然とした印象になるので、バランスを考えて飾ることが大切です。

お供え物は、故人への感謝と敬意を表す大切な要素です。心を込めてお供え物を選び、丁寧に飾ることで、故人との絆を深めることができるでしょう。また、定期的にお供え物を取り替えることで、祭壇を清潔に保ち、供養の心を持ち続けることができます。

線香・ローソクの灯し方と扱い方

後飾り祭壇で欠かせないのが、線香とローソクです。故人への敬意を表し、供養の意味を込めて灯すことが大切です。ここでは、線香とローソクの基本的な使い方や注意点について解説します。

線香とローソクの基本的な使い方

線香は、香りで空気を清めるという意味があります。一方、ローソクは、故人の冥福を祈り、光で故人を照らすという意味が込められています。まず、ローソクに火を灯し、その火を線香に移します。線香は、炉の中央に垂直に立てるのが一般的です。

お参りの際は、2本一組で線香を手向けるのが基本です。ただし、地域や宗派によって、奇数本や偶数本を供える場合もあります。線香を供える順番は、位牌、遺影、遺骨の順が一般的とされています。

巻線香の特徴と使用シーン

通常の線香よりも長時間燃え続ける巻線香は、本来、お通夜で夜通し線香の火を絶やさないようにするために使用されるものです。巻線香を使用することで、途中で線香を取り替える手間が省けます。

巻線香を灯す際は、専用の線香立てを使用します。線香立ては、巻線香が倒れないように安定感のあるものを選ぶことが大切です。

電池ローソク・電気線香の利点

近年、火を使わない電池ローソクや電気線香が注目されています。電池ローソクは、本物のローソクのように見える上に、火を使わないので安全性が高いのが特徴です。また、電気線香は、本物の線香のように香りが出るタイプもあり、本格的な雰囲気を演出できます。

特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、火を使わない電池ローソクや電気線香・電子線香がおすすめです。倒れても火災の心配がなく、安心して供養に専念することができます。

火の取り扱いにおける注意点

線香やローソクを扱う際は、火の取り扱いに十分注意が必要です。線香やローソクを灯した後は、絶対にその場を離れないようにしましょう。また、燃え尽きた線香やローソクの灰は、完全に消火したことを確認してから捨てます。

特に、お子様やペットがいるご家庭では、線香やローソクを灯す際に細心の注意を払いましょう。火を扱うことを理解していない場合もあるので、大人が責任を持って管理する必要があります。

後飾り祭壇で線香やローソクを灯すことは、故人への大切な供養の一つです。基本的な使い方を理解し、注意点を守りながら、心を込めて故人に手を合わせましょう。

まとめ

後飾り祭壇は、故人を偲び、供養するために欠かせない大切な空間です。遺骨、位牌、遺影を安置し、お供え物や線香、ローソクを手向けることで、故人への感謝と敬意を表すことができます。祭壇の種類は2段式と3段式があり、それぞれ配置のルールがあります。お供え物は、できれば毎日取り替えるのが理想的ですが、数日に一度でも問題ありません。季節の花やお供え物を選び、心を込めて飾りましょう。線香とローソクは、火の扱いに注意しながら丁寧に灯すことが大切です。故人を思う気持ちを込めて、後飾り祭壇を大切に守っていきましょう。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

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