告別式の挨拶の言葉の選び方とマナーとは?

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2024/07/18
告別式の挨拶の言葉の選び方とマナーとは?

身近な人を亡くし、葬儀で告別式を執り行う際、喪主や遺族にとって挨拶は重要な役割を果たします。しかし、深い悲しみの中で適切な言葉を選ぶのは容易ではありません。告別式では、会葬者の出迎えや見送り、式の進行に合わせた挨拶が求められます。感謝の気持ちを丁寧に伝え、故人の人柄や思い出を偲ぶ言葉を添えることが大切です。一方で、不適切な言葉選びには十分な注意が必要です。本記事では、告別式の挨拶のポイントやタイミング、例文を交えて詳しく解説します。故人への敬意と感謝の想いが伝わる、心のこもった挨拶を心がけましょう。

告別式の挨拶タイミングと流れを理解しよう

告別式での挨拶は、喪主や遺族にとって重要な役割を果たします。適切なタイミングで適切な言葉を選ぶことで、故人への敬意を示し、参列者に感謝の気持ちを伝えることができるのです。ここでは、告別式の流れに沿って、挨拶のタイミングとポイントを詳しく解説します。

告別式全体の流れを把握する

まずは、告別式全体の流れを理解しておくことが大切です。一般的な告別式の流れは以下のようになります。

  1. 会葬者受付
  2. 告別式開式
  3. 僧侶による読経
  4. 弔辞・弔電の紹介
  5. 焼香
  6. 告別式の閉式
  7. お別れの儀
  8. 出棺
  9. 喪主挨拶
  10. 火葬場に移動し火葬
  11. 収骨

この流れの中で、喪主や遺族が挨拶を行うタイミングが幾つかあります。それぞれのタイミングで適切な言葉を選ぶことが求められます。

僧侶の出迎えと見送りの際の挨拶

告別式の前後には、僧侶の出迎えと見送りの場面があります。これらの場面での挨拶は、僧侶に対する感謝の気持ちを表すことが重要です。

僧侶を出迎える際は、感謝の気持ちと故人との関係性に触れる挨拶が適切です。

一方、僧侶を見送る際は、「本日は誠にありがとうございました。」と感謝の言葉を述べた上で、お布施を渡します。お布施の額は、あらかじめ葬儀社と相談しておくとよいでしょう。

会葬者への挨拶のポイント

告別式では、会葬者をお迎えする際にも、簡潔な挨拶が求められます。「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝え、加えて会葬者のお悔やみの言葉に対するお返事を添えるとよいでしょう。

受付で記帳をお願いする場合は、「お手数ですが、こちらの芳名帳にご記帳をお願いいたします。」などと丁寧に伝えましょう。

告別式終了時の挨拶の重要性

告別式の終了時、特に出棺の際の挨拶は、喪主や遺族にとって最も重要なタイミングといえます。参列者への感謝の気持ちを丁寧に伝えるとともに、故人の最後の様子や思い出にも触れましょう。

挨拶の例文としては、以下のようなものが考えられます。

項目例文
1. 参列者への御礼本日は、お忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございました。
2. 故人の最後の様子○○は、最期の時まで穏やかな表情で、家族に見守られながら旅立ちました。
3. 生前のお付き合いへの感謝生前は皆様に大変お世話になりました。○○も、皆様との思い出を大切にしておりました。
4. 今後のお付き合いのお願い今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。
5. 結びの言葉本日は誠にありがとうございました。

告別式は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な場です。挨拶のタイミングを押さえ、シンプルかつ心のこもった言葉を選ぶことで、参列者の心に響く挨拶となるでしょう。事前の準備と当日の心構えを大切に、故人にふさわしいお別れの場としたいものです。

シーン別の挨拶例文集

葬儀・告別式における挨拶は、故人への敬意と感謝の気持ちを伝える大切な機会です。しかし、深い悲しみの中で適切な言葉を選ぶのは容易ではありません。ここでは、告別式の各シーンに合わせた挨拶の例文をご紹介します。ぜひ参考にして、故人にふさわしいお別れの言葉を探してみてください。

僧侶を出迎える・見送る際の例文

告別式の前後には、僧侶の出迎えと見送りの場面があります。これらの場面では、僧侶への感謝の気持ちを表すことが重要です。

【出迎え時の例文】

  • 本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。
  • 本日はご法要をお願いいたします。故人は、生前よりお寺様とのご縁を大切にしておりました。どうぞよろしくお願いいたします。

【見送り時の例文】

  • 本日は、ご法要をありがとうございました。お陰様で、故人を見送ることができました。重ねて御礼申し上げます。
  • 本日は、故人のためにお経をあげていただき、誠にありがとうございました。ご法要の言葉は、私たち遺族の心に深く響きました。

参列者をお迎えする時の例文

告別式では、参列者をお迎えする際にも、簡潔な挨拶が求められます。感謝の気持ちを伝えつつ、お悔やみの言葉に対するお返事を添えましょう。

  • 本日は、お忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございます。故人も、皆様にお会いできたことを喜んでいることでしょう。
  • ようこそお越しくださいました。遠方よりお越しいただき、重ねて御礼申し上げます。皆様の温かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。
  • (お悔やみの言葉に対して)ありがとうございます。皆様にお越しいただき、故人を偲ぶことができます。お心遣いに感謝いたします。

受付担当者の挨拶マナーと例文

受付では、会葬者の確認と香典の受け取り、記帳のお願いなどを行います。丁寧な対応と適切な言葉遣いが求められるシーンです。

【香典を受け取る際の例文】

  • お心遣いを頂戴し、ありがとうございます。お預かりします。

【記帳をお願いする際の例文】

  • お手数ですが、こちらの芳名帳にご記帳をお願いいたします。
  • ご記帳をお願いできますでしょうか。ご協力に感謝申し上げます。

出棺時の挨拶例文と注意点

告別式の終了時、特に出棺の際の挨拶は最も重要なタイミングです。参列者への感謝と故人への思いを丁寧に伝えましょう。

【挨拶例文】

1. 参列者への御礼本日は、お忙しい中をお越しいただき、心より御礼申し上げます。皆様の温かいお気持ちに支えられ、故人を見送ることができました。
2. 故人の思い出生前、故人は皆様と過ごした時間を何よりも大切にしておりました。その思い出を胸に、最期のお別れをさせていただきます。
3. 今後のお付き合い今後とも変わらぬお付き合いの程をお願い申し上げます。故人のことも、折に触れてお話しいただければ幸いです。
4. 結びの言葉重ねて、本日はありがとうございました。皆様のお力添えに、心より感謝申し上げます。

出棺の際の挨拶では、感情的にならないよう、簡潔にまとめることも大切です。事前に原稿を用意し、要点をしっかりと伝えるようにしましょう。

葬儀・告別式での挨拶は、故人への最後の別れと感謝を伝える大切な役割を果たします。様々なシーンで求められる挨拶の例文を参考に、故人を偲び、参列者とつながる言葉を見つけてください。心を込めた挨拶が、良き思い出となるはずです。

告別式の挨拶で押さえるべきポイント

告別式での挨拶は、故人への最後の別れと感謝を伝える大切な機会です。喪主や遺族として、適切な言葉を選ぶことで、参列者の心に響く挨拶となるでしょう。ここでは、告別式の挨拶で押さえるべき3つのポイントを解説します。

感謝の気持ちを丁寧に伝える

告別式に参列してくださった方々に対する感謝の気持ちを、丁寧に伝えることが大切です。遠方からお越しいただいた方や、お忙しい中お時間を割いてくださった方への御礼を忘れずに述べましょう。また、生前に故人がお世話になった方々への感謝の言葉も添えると良いでしょう。

例えば、「本日は、お忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございます。皆様の温かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。」といった言葉で、参列者への感謝を表現できます。

故人の人柄や思い出を簡潔に紹介

挨拶の中で、故人の人柄や思い出を紹介することで、参列者と故人とのつながりを感じてもらうことができます。ただし、長々と話すのは避け、簡潔にエピソードを紹介するようにしましょう。

「○○は、いつも周りの人を思いやる優しい人でした。皆様との思い出を大切にしていたと思います。」といった具合に、故人の良い面を短く紹介するのが適切です。

難しい言葉は避け、分かりやすく話す

挨拶では、難解な言葉や専門用語を避け、誰にでも分かりやすい言葉で話すことが重要です。高齢の方や、故人との関係性が浅い参列者にも配慮した言葉選びを心がけましょう。

また、方言や若者言葉、略語などは使わないようにします。正しい敬語を使い、丁寧な口調で話すことで、品位のある挨拶となります。

告別式の挨拶は、参列者への感謝と故人への想いを伝える大切な役割を担っています。感謝の気持ちを丁寧に伝え、故人の人柄や思い出を簡潔に紹介し、分かりやすい言葉で話すことを意識して、心のこもった挨拶を心がけましょう。

告別式の挨拶で避けるべきNGワード

故人への敬意を表し、参列者に感謝の気持ちを伝える告別式の挨拶。しかし、不適切な言葉選びは、故人や遺族、参列者の感情を害するだけでなく、挨拶者の品位を疑われかねません。ここでは、告別式の挨拶で避けるべきNGワードを3つ紹介します。

忌み言葉・不吉な言葉を使わない

葬儀や告別式では、「死」「亡くなる」などの言葉を直接的に用いるのを避け、「逝去」「永眠」「旅立ち」など、婉曲的な表現を用いるのが一般的です。また、「明るい」「楽しい」などのポジティブな言葉も不適切とされます。故人や遺族の心情に配慮し、品のある言葉選びを心がけましょう。

生死に関する直接的な表現は控える

「死んだ」「殺された」など、生死に関する直接的な表現は避けるべきです。「お亡くなりになった」「他界された」など、柔らかい言い回しを用いましょう。また、故人の死因や最期の状況についても、遺族の意向を踏まえて、必要最小限の言及にとどめるのが賢明です。

重ね言葉の使用はマナー違反

「重ね重ね」「いよいよ」といった意味の協調や、重なりを連想させる言葉は避けるべきです。シンプルかつ丁寧な言葉遣いを心がけ、聞き手に不快感を与えないよう注意しましょう。

告別式の挨拶は、故人を偲び、参列者と悲しみを共有する大切な機会です。相応しくない言葉選びは、せっかくの挨拶の印象を損ねてしまいます。NGワードを避け、故人への敬意と感謝の気持ちが伝わる、品格ある挨拶を心がけましょう。

通夜や精進落としなど関連シーンでの挨拶

葬儀や告別式は、通夜や精進落としなど、一連の流れの中で行われます。それぞれの場面に応じた適切な挨拶が求められるため、ここでは関連シーンでの挨拶のポイントについて解説します。

通夜での弔問客への挨拶ポイント

通夜は、告別式の前日に行われる儀式で、弔問客が故人とのお別れを告げに訪れます。通夜での挨拶は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 弔問客への感謝の気持ちを伝える
  • 故人との思い出や、生前のお付き合いへの感謝に触れる
  • 葬儀や告別式への参列のお願いをする

例えば、「本日は、お忙しい中、お越しいただきありがとうございます。明日の葬儀・告別式も、ぜひご参列くださいますようお願い申し上げます。」といった挨拶が適切です。

精進落としの開始と終了時の挨拶

精進落としは、葬儀や告別式の後に行われる会食です。喪主や遺族から、参列者への感謝の言葉を述べるのが一般的です。

開始時の挨拶では、「本日は、○○の葬儀に際し、お忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございました。ここに、皆様と精進落としのお食事をいただけますことを、心より感謝申し上げます。」などと、葬儀への参列への感謝と、会食ができる喜びを伝えましょう。

終了時には、「本日は、長時間にわたり、ありがとうございました。皆様に見送っていただき、○○も安らかに眠ることができると思います。重ねて御礼申し上げます。」と、参列者への感謝の気持ちを述べて締めくくります。

喪主が挨拶できない時の代理挨拶

喪主が高齢であったり、体調不良であったりして、挨拶ができない場合は、代理の方が挨拶を行います。代理挨拶の際は、以下の点に注意しましょう。

  • 冒頭で、代理で挨拶する旨を伝える
  • 故人と代理人との関係性に触れる

例えば、「本日は、喪主の○○に代わりまして、××が御礼のご挨拶を申し上げます。」と切り出し、「故人とは、××の立場で長年お付き合いさせていただきました。」と関係性に触れた上で、挨拶を述べましょう。

通夜や精進落としなど、告別式の前後に行われる儀式での挨拶は、一連の葬儀の流れの中で重要な役割を果たします。それぞれの場面に応じた適切な言葉選びを心がけ、故人への敬意と、参列者への感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。

まとめ

告別式での挨拶は、喪主や遺族にとって故人を偲び、参列者へ感謝の気持ちを伝える大切な役割を果たします。挨拶のタイミングとしては、僧侶の出迎えと見送り、会葬者への挨拶、告別式終了時の挨拶などがあります。それぞれの場面で、感謝の気持ちを丁寧に伝え、故人の人柄や思い出を簡潔に紹介することが大切です。また、難しい言葉は避け、分かりやすく話すことも重要です。一方で、忌み言葉や不吉な言葉、生死に関する直接的な表現、重ね言葉などは使わないよう注意が必要です。告別式以外でも、通夜や精進落としの場で挨拶が求められます。もし喪主が挨拶できない場合は、代理の方が挨拶を行うことになります。事前の準備と心構えを大切に、故人への敬意が伝わる、心のこもった挨拶を心がけましょう。



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