告別式の流れとマナー完全ガイド|初めての方でも安心

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2024/07/16
告別式の流れとマナー完全ガイド|初めての方でも安心

身近な人が亡くなり、告別式の喪主を務めることになった方や、初めて告別式に参列される方にとって、式の流れやマナーは分かりにくいものです。スムーズに告別式を執り行うためには、事前の綿密な準備と、参列者一人一人が心得を持って臨むことが何より大切です。

本記事では、告別式とはどのような儀式なのかという基本的な説明から始まり、一般的な式の流れ、遺族や参列者の服装・持ち物、香典や弔電の基本マナーなど、告別式に関する情報を丁寧に解説します。故人を偲び、感謝の気持ちを込めて最後のお別れをする大切な儀式。滞りなく、厳粛に執り行うための心構えを、是非本記事で学んでいただければと思います。

告別式とは何か?

告別式は、故人との最後のお別れの時間を持つための儀式です。遺族や親しい人々が集まり、故人の生前を偲び、感謝の気持ちを表します。また、参列者全員で故人の冥福を祈ります。

葬儀と告別式の違い

葬儀と告別式は、しばしば混同されがちですが、本来は異なる儀式です。葬儀は、故人の魂を弔うための宗教的な儀式で、僧侶による読経や焼香などが行われます。一方、告別式は、葬儀の後に行われる、故人との別れを惜しむための儀式です。

ただし、現在では葬儀と告別式の区別が曖昧になってきており、一連の流れの中で行われることが多くなっています。

告別式の目的と意義

告別式には、以下のような目的と意義があります。

  1. 故人との最後の別れを告げる
  2. 故人の生前を偲び、感謝の気持ちを表す
  3. 遺族の悲しみを分かち合い、励ます
  4. 参列者全員で故人の冥福を祈る

告別式を通して、遺族や参列者は故人との思い出を共有し、悲しみを乗り越えていく力を得ることができます。また、故人を偲ぶことで、自分自身の人生を見つめ直すきっかけにもなります。

現代における葬儀と告別式の区分の曖昧さ

前述の通り、現代では葬儀と告別式の区別が曖昧になってきています。多くの場合、葬儀と告別式は一連の流れの中で行われ、明確に区分されません。

この背景には、以下のような理由があります。

  • 核家族化により、遠方から参列する人が増え、葬儀と告別式を別々に行うのが難しくなった
  • 簡素化・合理化の流れにより、葬儀と告別式を一度に済ませたいというニーズが高まった

ただし、葬儀と告別式では、目的や意義が異なります。それぞれの意味を理解した上で、故人や遺族の意向に沿った形で執り行うことが大切です。

告別式の一般的なタイムスケジュール

告別式は、故人との最後のお別れの儀式であり、遺族や親しい人々が集まり、故人の生前を偲び、感謝の気持ちを表します。ここでは、告別式の一般的なタイムスケジュールについて詳しく説明します。

告別式の全体の流れ

告別式は、通常、葬儀の後に行われます。全体の流れは以下の通りです。

  1. 受付開始(10:00頃)
  2. 葬儀(10:30頃~)
  3. 告別式(11:30頃~)
  4. 火葬(12:00頃~)
  5. 解散(14:00頃)

ただし、このタイムスケジュールはあくまで一般的な例であり、地域や宗派、家族の意向によって異なる場合があります。

受付開始から告別式開始までの時間

受付は、告別式の30分~1時間前に開始されるのが一般的です。この時間帯に、喪主や遺族は会場に集合し、参列者の受付を行います。

受付では、以下のようなことが行われます。

  • 参列者の名前や所属の確認
  • 香典の受け取り
  • 焼香の順番の案内
  • 座席の案内

参列者は、受付を済ませた後、指定された席に着席し、告別式の開始を待ちます。

告別式から火葬までの時間

告別式は、30分~1時間程度で終了するのが一般的です。告別式では、以下のような流れで進行します。

  1. 僧侶の入場・開式の言葉
  2. 読経・引導
  3. 弔辞・弔電の朗読
  4. 焼香(喪主・遺族から順に)
  5. 僧侶の退場・閉式の言葉

告別式が終了すると、遺族や参列者は、別れの言葉を交わし、故人との最後のお別れをします。その後、遺族や近親者は、火葬場へ向かいます。

火葬から解散までの時間

火葬は、通常、1時間~2時間程度で終了します。火葬では、以下のような流れで進行します。

  1. 火葬場到着・納めの儀
  2. 焼香
  3. お骨上げ
  4. 骨壺への収骨

火葬が終了すると、遺族や近親者は、骨壺を持ち帰ります。その後、参列者は解散となります。

時間内容
10:00頃受付開始
10:30頃葬儀開始
11:30頃告別式開始
12:00頃火葬開始
14:00頃解散

以上が、告別式の一般的なタイムスケジュールです。告別式は、故人との最後のお別れの大切な儀式です。心を込めて、故人を偲び、感謝の気持ちを表しましょう。

告別式の事前準備

告別式を滞りなく進行するためには、入念な事前準備が欠かせません。ここでは、喪主・遺族側と参列者側、それぞれの立場で必要な準備について説明します。

喪主と遺族が行う準備

喪主と遺族は、葬儀・告別式の全体的な運営を担います。事前に以下のような準備を進めておきましょう。

  • 親族内で役割分担を決める(受付、席次、焼香の順番、火葬場への同行者など)
  • 式場の手配(日時、規模、予算、装飾など)
  • 僧侶への連絡と打ち合わせ(宗派、式次第、読経など)
  • 弔辞を依頼する人の選定と依頼
  • 火葬場の手配
  • 会葬礼状の準備と発送
  • 当日のタイムスケジュールの作成と関係者への共有

特に、僧侶との事前の打ち合わせは重要です。読経の内容や時間などを確認しておきましょう。

参列者の受付に関する準備

参列者の受付は、告別式の運営を円滑に進めるための重要な役割です。受付担当者は、以下のような準備を行います。

  • 受付台の手配(受付名簿、記帳用具、飲み物など)
  • 参列者名簿の作成(五十音順、関係性などを整理)
  • 香典の管理方法の決定(香典袋、金額の記録方法など)
  • 参列者の案内係の手配

参列者が多い場合は、複数の受付担当者を配置するなどの工夫も必要です。

式次第や読経に関する僧侶との打ち合わせ

式次第や読経は、宗派によって異なります。事前に僧侶と打ち合わせを行い、以下のような点を確認しておきます。

  • 宗派や僧侶の流儀に合わせた式次第の確認
  • 読経の内容と時間
  • お布施の金額と渡し方

弔辞・弔電の依頼と確認

弔辞は、故人との関係が深く、人柄や功績をよく知る人に依頼します。弔辞を依頼する際は、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 弔辞を依頼する人数(1〜3人程度が一般的)
  • 弔辞の時間(1人3〜5分程度)
  • 弔辞の内容(故人の人柄、エピソード、功績など)
  • 弔電の有無と読み上げ方法

弔辞者には、事前に依頼の連絡を入れ、当日のタイムスケジュールを伝えておきます。また、弔電がある場合は、代読を依頼する人を決めておく必要があります。

以上が、告別式を運営する上で必要な事前準備の概要です。入念な準備を行うことで、故人を偲び、感謝の気持ちを表す大切な儀式を滞りなく執り行うことができるでしょう。

遺族と参列者のマナーと注意点

故人との最後のお別れの場である告別式。喪主や遺族、参列者それぞれが心得ておくべきマナーや注意点があります。ここでは、告別式をスムーズに執り行うためのポイントを、立場ごとに解説します。

喪主の心得と振る舞い

喪主は、葬儀の取りまとめ役として、様々な責任を負います。まず大切なのは、故人を偲び、感謝の気持ちを込めて式を執り行うことです。同時に、参列者への配慮を怠らないよう心がけましょう。

具体的には、以下のような点に注意が必要です。

  • 式の進行や段取りを把握し、混乱のないよう努める
  • 参列者に対し、適切な挨拶と礼儀を示す
  • 弔辞や読経、焼香など、式の各所作を丁寧に行う
  • 遺族や親族と協力し、参列者をおもてなしする

また、喪主は弔辞を読むことが一般的です。故人の人柄や思い出、生前の功績などを振り返り、故人への感謝の言葉を述べるのが良いでしょう。

遺族の服装と受付対応

遺族の服装は、黒の礼服が基本です。男性は黒のスーツにネクタイ、女性はブラックフォーマルを選びましょう。アクセサリーは控えめにし、派手な装飾は避けるのがマナーです。

受付対応では、以下のような心遣いが求められます。

  • 参列者一人一人に、丁寧に挨拶をする
  • 香典の受け取りや記帳を行う際は、感謝の言葉を添える
  • 不明な点があれば、葬儀社スタッフに確認し、適切に案内する
  • 参列者の半数程度が集まった時点で、式場に誘導する

遺族は、参列者にとって故人との繋がりを感じる存在です。温かみのある応対を心がけ、参列者の気持ちに寄り添うことが大切です。

参列者の服装と持ち物

参列者の服装も、地味めの黒を基調とするのがマナーです。華美な装いは厳粛な雰囲気を損ねかねません。また、男性は襟付きのシャツにネクタイ、女性はストッキングを着用するのが望ましいとされます。

参列者が持参するものとしては、以下があげられます。

  • 香典
  • 数珠(特に宗教に関わりの深い人)
  • 袱紗(ふくさ)
  • 白か黒などの無地のハンカチ

時間に余裕を持って会場に到着し、受付を済ませたら、静かに着席します。式中は私語を慎み、携帯電話の電源はOFFにしておきましょう。

香典と弔電の基本マナー

香典の金額は、故人との関係性や自身の立場によって異なります。一般的な相場は以下の通りです。

  • 親族・親しい友人:50,000円以上
  • 兄弟・姉妹:10,000円程度
  • 親族以外:5,000円程度

香典は、新札を香典袋に入れて持参するのが一般的です。受付で渡す際は、両手で丁寧に手渡しします。

弔電は、式に参列できない場合に送るのがマナーです。はがきや電報の形式で、「ご霊前」「ご遺族」宛てに送ります。弔電の文面は、故人を偲び、遺族を慰める言葉を中心に、簡潔に記します。

故人を偲び、感謝の気持ちを表し、遺族の心情に配慮すること。それが、告別式に臨む全ての人に求められるマナーと言えるでしょう。各自が礼節を持って式に参列することで、厳粛で清浄な時間を過ごすことができるはずです。

まとめ

告別式は、故人との最後のお別れを告げ、生前を偲び感謝の気持ちを表す大切な儀式です。一般的に葬儀の後に行われ、受付や焼香、読経、弔辞、お別れの儀など、一連の流れの中で執り行われます。喪主や遺族は、事前の綿密な打ち合わせや準備を行い、参列者への配慮を怠らないことが肝要です。一方、参列者は、礼節を持って式に臨み、故人を偲び、遺族の心情に寄り添うことが求められます。服装や持ち物、香典などについてもマナーを守ることが大切です。告別式が、厳粛で心温まる儀式となるよう、遺族と参列者が協力し合うことが何より重要なのです。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

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