喪中と忌中の違いは?混同しがちな二つの期間の意味

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2024/05/24
喪中と忌中の違いは?混同しがちな二つの期間の意味

喪中と忌中は、大切な方を亡くされた際に聞かれる言葉ですが、その意味や期間、連絡方法などに違いがあることをご存知でしょうか。喪中と忌中は混同されがちですが、実は全く異なる意味を持っています。本記事では、喪中と忌中の意味や由来、期間の違い、連絡方法、喪中・忌中の過ごし方などについて詳しく解説します。大切な方を亡くされた際の対応について、正しい知識を身につけ、故人への思いを大切にしながら、適切な行動を取れるようにしましょう。

喪中と忌中の意味と由来

喪中と忌中はどちらも身近な人が亡くなった後の一定期間を指す言葉ですが、その意味や由来は異なります。ここではそれぞれの意味と由来について説明します。

喪中の意味と由来

喪中とは、身内に不幸があり、喪に服している期間のことを指します。一般的に喪中の期間は亡くなった方の四十九日が過ぎてから、一周忌(命日から数えて満1年)までの期間を指します。

喪中の由来は、仏教の考え方に基づいています。亡くなった方の魂は四十九日かけて浄土へ旅立つと考えられており、その間は残された遺族が心を込めて故人を偲び、供養するための期間とされてきました。そして四十九日が過ぎた後から一周忌までの期間を喪中とするようになったのです。

忌中の意味と由来

忌中とは、身内に不幸があった直後からの一定期間のことを指します。一般的に忌中の期間は、亡くなった方の葬儀や告別式が終わってから四十九日までの期間を指します。忌中には「故人のために祈り、穢れを払う期間」という意味合いがあります。

忌中の由来も、仏教の考え方に基づいています。亡くなったばかりの方の魂は現世に未練を残しているため、その魂を浄化し、成仏へと導くための特別な期間が必要だと考えられてきました。その特別な期間が忌中であり、忌中の間は神事などの慶事を避け、故人の冥福を祈る日々を過ごすのが一般的とされています。

意味期間
喪中喪に服している期間四十九日が過ぎてから一周忌まで
忌中忌み嫌うべき不浄な期間葬儀や告別式が終わってから四十九日まで

喪中と忌中は、どちらも大切な人を失ったことで生じる特別な期間です。これらの言葉の意味と由来を知ることは、故人への思いを示し、適切な供養を行うためにも重要なことだと言えるでしょう。

喪中と忌中の期間の違いは次の通りです。

喪中と忌中の期間の違い

喪中と忌中はどちらも身内に不幸があった際に用いられる言葉ですが、その期間には違いがあります。

喪中忌中
親族に不幸があってから1年間親族に不幸があってから49日まで

喪中の期間

喪中とは、親族に不幸があってから1年間のことを指します。この期間中は、以下のようなことを控えるのが一般的です。

  • 祝儀の贈答(結婚祝いや出産祝いなど)
  • 宴会やパーティーへの参加
  • 派手な装いでの外出

ただし、喪中の期間は故人との関係性によって異なる場合があります。

忌中の期間

忌中とは、親族に不幸があってから49日までの期間のことを指します。この期間は、故人の魂が現世に留まるとされており、特に喪に服す期間とされています。

忌中の期間中は、喪中と同様に祝儀の贈答や宴会への参加は控えるのが一般的です。また、この期間中は毎日線香をあげるなど、故人を偲ぶことが大切とされています。

忌中が明けた後は、四十九日法要(満中陰)を行い、喪中に入ります。

喪中と忌中の連絡方法

大切な人を亡くした際、周囲の方々へ喪中や忌中の連絡を行うことが一般的です。ここでは、喪中はがきの送付時期と書き方、そして忌中の連絡方法についてご説明します。

喪中はがきの送付時期と書き方

喪中はがきは、故人が亡くなってから約1年間の喪に服する期間中に送付します。通常、年賀状の時期に合わせて11月から12月にかけて発送するのが一般的です。喪中はがきには以下の内容を記載します。

  1. 故人のお名前と死亡日
  2. 喪主のお名前
  3. 喪中である旨
  4. 喪中期間(通常は1年間)
  5. 連絡先(住所・電話番号など)

また、はがきの選び方も重要です。黒枠や黒縁のはがきを使用し、故人への哀悼の意を表します。

忌中の連絡方法

忌中とは、故人の死後49日までの期間を指します。この期間中は、喪中とは異なり、はがきを送付する必要はありません。代わりに、以下のような方法で近親者や関係者に連絡を取ります。

連絡方法説明
電話近親者や親しい関係者に直接連絡を取る方法です。故人との関係性や葬儀の日程などを伝えます。
訃報メールメールを利用して訃報を知らせる方法です。多くの人に一度に連絡できるメリットがあります。
SNSFacebookやTwitterなどのSNSを活用して訃報を伝える方法です。ただし、故人のプライバシーには十分配慮する必要があります。

忌中の連絡は、故人との関係性や周囲の状況に応じて適切な方法を選択することが大切です。

喪中と忌中の行動の違い

喪中と忌中は、大切な方を亡くされた後の一定期間を指しますが、その意味や過ごし方には違いがあります。喪中は、亡くなった方に対する喪に服する期間で、通常は亡くなった日から数えて一年間とされています。一方、忌中は、亡くなった方の冥福を祈る期間で、亡くなった日から四十九日までを指します。

喪中と忌中では、遺族の行動にも違いがあります。以下の表で、それぞれの期間中の過ごし方の違いを簡単にまとめました。

喪中忌中
喜ばしい行事への参加は控える 贈答の授受は控える 結婚式への参列は控える 華美な行動は控える外出を控え、自宅で過ごす 仏事に専念する 四十九日法要の準備を行う

喪中にしてはいけないこと

喪中の期間中は、以下のようなことは控えるのが一般的です。

  1. 祝賀行事への参加(結婚式、出産祝いなど)
  2. 贈答の授受(中元・歳暮など)
  3. パーティーや宴会への参加
  4. 旅行や娯楽を目的とした外出
  5. 派手な服装や華美な装飾品の着用

ただし、喪中の期間中でも、仕事上の付き合いや、子供の学校行事への参加など、避けられない場合もあります。そのような場合は、できるだけ目立たないように配慮しましょう。

忌中の過ごし方

忌中の期間は、故人を偲び、冥福を祈る大切な期間です。この期間中は、以下のようなことに専念します。

  1. 自宅で過ごし、外出を控える
  2. 仏壇に供物をし、故人を偲ぶ
  3. 四十九日法要の準備を行う
  4. 友人や親族からの香典返しの準備を行う

忌中は、喪中とは異なり、日常生活を送ることは可能ですが、華美な行動は控えめにし、故人を偲ぶことに専念しましょう。

まとめ

喪中と忌中は、親しい人を亡くした際に用いられる言葉ですが、その意味と由来、期間、連絡方法、行動には違いがあります。喪中は、亡くなった方への哀悼の意を表し、忌中は、故人を偲び、供養する期間を指します。喪中は喪中はがきを送付しますが、忌中は特に連絡の必要はありません。喪中は神事仏事以外の行事への参加を控え、忌中は故人を偲びながら過ごします。喪中と忌中の違いを理解し、故人への想いを大切にしましょう。



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