危篤状態から持ち直す可能性は?家族の対応も解説

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2024/09/20
危篤状態から持ち直す可能性は?家族の対応も解説

身内の危篤状態の連絡を受けたら、どう対応すれば良いのでしょうか。この記事では、危篤状態に関する基本的な知識や、家族としての心構えと具体的な対応方法を解説します。危篤状態は厳しい局面ではありますが、適切な準備と心構えを持つことで、動揺せずに大切な人を支えることができるでしょう。

危篤状態とは何か

危篤状態の定義と医学的な説明

危篤状態とは、生命の危機が迫っており、回復の見込みが低い状態を指します。医学的には、呼吸や心拍などの生命徴候が著しく低下し、意識レベルも低下した状態です。

危篤状態の患者は、集中治療室などで24時間体制のモニタリングと治療を受ける場合があります。医師は、患者の状態を詳細に観察し、必要に応じて人工呼吸器や薬物療法などの治療を行います。

ただし、危篤状態に陥った患者の多くは、治療を行っても回復が難しく、死に至るケースが多いのが現状です。一方で、まれに持ち直すこともあり、医療技術の進歩により、危篤状態からの回復例も報告されています。

危篤状態と臨終の違い

危篤状態と臨終は、ともに死が間近に迫っている状態を指しますが、厳密には異なる概念です。

危篤状態は、回復の可能性がわずかにある状態を指すのに対し、臨終は、死の直前の状態を指します。臨終の患者は、呼吸や心拍がほとんど停止しており、意識もほぼ消失しています。

危篤状態の患者は、適切な治療を行うことで、まれに持ち直すことがありますが、臨終の患者は、治療を行っても回復することはほぼ不可能です。家族は、医師から危篤状態や臨終の宣告を受けた際には、覚悟を決め、患者の最期を看取る準備をする必要があります。

危篤状態での家族の心構えと対応

危篤状態の連絡を受けた時の心の準備

危篤状態の連絡を受けた時、家族は大きなショックを受け、動揺することでしょう。しかし、 本人や他の家族のためにも、できるだけ冷静に対応することが大切です

まずは、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。そして、医師から詳しい説明を聞き、患者の状態を正確に把握することが重要です。回復の見込みがあるのか、残された時間はどのくらいなのかなど、わからないことは遠慮なく質問しましょう。

また、家族で話し合い、今後の方針を決めておくことも大切です。延命治療をどこまで行うのか、最期をどこで迎えるのかなど、患者の意思を尊重しながら、家族の総意をまとめておきましょう。

医師や看護師とのコミュニケーション

危篤状態では、医師や看護師と密にコミュニケーションを取ることが重要です。病状の変化や余命について、こまめに説明を受けるようにしましょう

医療スタッフは、専門用語を使うことが多いため、理解できない点は遠慮せずに質問しましょう。また、患者の症状や家族の要望については、具体的に伝えることが大切です。

コミュニケーションを円滑にするために、家族の中から代表者を決めておくのも良いでしょう。代表者が医療スタッフとの連絡窓口となり、情報を集約することで、混乱を防ぐことができます。

葬儀社の選定と事前相談

危篤状態では、万が一に備えて、葬儀社の選定と事前相談を行っておくことが賢明です。急な逝去に慌てることなく、スムーズに葬儀の準備を進められます。

葬儀社選びでは、費用や提供サービス、式場へのアクセスの良さなどを比較検討しましょう。信頼できる葬儀社を見つけたら、早めに連絡を取り、葬儀のプランや見積もりについて相談しておくと良いでしょう。

また、葬儀に必要な遺影写真や喪服、お布施などを準備しておくことも大切です。事前の準備を進めておくことで、いざという時に慌てずに済みます。

親族や近しい人への連絡方法

危篤状態になったら、親族や患者の近しい人に速やかに連絡を取る必要があります。連絡方法としては、電話が最も確実で迅速です

連絡の際は、患者の容態や病院名、面会可能な時間帯などを正確に伝えましょう。遠方の親族には、駆けつける時間的余裕があるかどうかも確認すると良いでしょう。

また、患者の勤務先や親しい友人などにも連絡を取っておくと良いでしょう。ただし、連絡する範囲については、あらかじめ本人や家族と相談しておくことが大切です。

危篤状態での家族の過ごし方

危篤状態では、家族が患者のそばで過ごすことが何より大切です。患者の手を握ったり、優しく話しかけたりすることで、患者は家族の存在を感じ、安心するでしょう。

また、家族同士で支え合うことも重要です。お互いの感情を共有し、励まし合うことで、辛い時期を乗り越えていく力になります。

危篤状態が長引く場合は、家族で交代で付き添うなどして、無理のない範囲で患者に寄り添うようにしましょう。看病する側の健康も大切にしながら、できる限り患者のそばにいられるよう心がけることが大切です。

危篤状態における仕事の調整

危篤状態での休暇制度と取得方法

危篤状態に陥った家族がいる場合、仕事を休まざるを得ない状況になることがあります。しかし、危篤状態では、通常は忌引休暇の適用はありません。そのため、有給休暇を取得するのが一般的な対応となります。

有給休暇の取得に際しては、事前に上司や人事部に相談し、休暇の必要性と期間について説明することが大切です。突然の休暇取得となるため、業務に支障をきたさないよう、できるだけ早めに連絡をすることが望ましいでしょう。

また、危篤状態が長引く場合は、有給休暇を使い切ってしまうこともあり得ます。そのような場合は、会社の就業規則で定められた特別休暇制度などの利用を検討したり、欠勤扱いとなることを上司に相談したりする必要があります。

上司や同僚への報告と引継ぎ

危篤状態での休暇取得では、業務に大きな影響が出ることが予想されます。そのため、上司や同僚に状況をきちんと説明し、理解を得ることが重要です。

報告の際は、危篤状態に至った経緯や医師の見解、今後の見通しなどを丁寧に伝えましょう。また、自分の業務の引継ぎ先や連絡方法についても、明確に伝えておくことが大切です。

引継ぎ先の同僚には、業務内容や注意点などを詳しく説明し、資料を渡すなどして、スムーズに業務が進められるよう配慮しましょう。自分の不在中の対応について、同僚の意見も聞きながら、調整することが望ましいでしょう。

危篤状態が長期化した場合の対応

危篤状態が長期化した状態で付き添いを続ける場合、仕事への影響も大きくなります。そのような場合は、上司や人事部と相談し、休職制度の利用を検討することが必要です。

休職期間や条件は会社によって異なりますが、一般的に数ヶ月から1年程度の休職が認められることが多いようです。休職中は無給となるケースが多いため、経済的な面での準備も必要となります。

また、長期の休職では、復職後の業務への影響も考えておく必要があります。休職前に上司や同僚と復職後の業務内容や働き方について話し合っておくと、スムーズに復帰できるでしょう。

復職のタイミングと心のケア

危篤状態から回復した場合や、残念ながら最期を看取った場合は、復職のタイミングを検討する必要があります。無理のない範囲で、できるだけ早めに職場復帰することが望ましいでしょう。

ただし、肉親を看取った後は、心身ともに大きなダメージを受けています。復職後のペースは、自分の体調と相談しながら、ゆっくりと元の業務量に戻していくことが大切です。

また、危篤状態の家族と向き合う中で、強いストレスを感じることもあるでしょう。必要に応じて、カウンセリングや心療内科の受診など、専門家の助言を得ることも検討してみましょう。職場の理解と協力を得ながら、心身ともに健康な状態で仕事に臨めるよう、無理のない範囲で徐々に通常の生活に戻っていくことが大切です。

まとめ

危篤状態は厳しい局面ではありますが、早期の適切な治療と家族の支えにより、まれに奇跡的に回復する可能性もあります。ただし、多くの場合、危篤から持ち直すことは難しいため、家族は覚悟を決め、最期のときに備えることが大切です。医療スタッフとの密なコミュニケーションを取り、葬儀社の選定や親族への連絡など、事前の準備を進めましょう。また、患者のそばで過ごすことを心がけ、家族で支え合うことで、辛い時期を乗り越えていきましょう。仕事を休む際は上司に事情を説明し、同僚への引継ぎを行うなど、できる限り配慮することが望まれます。



監修 角田(株式会社葬儀のこすもす)

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